投資初心者向け投資信託の選び方|最初に確認したい比較ポイント

机の上で投資信託の目論見書を並べ投資対象やコストを比較する投資初心者 FX・投資

投資初心者が投資信託を選ぶなら、目的→投資対象→リスク→コスト→実績→純資産の順で確認すると迷いにくくなります。

商品数の多さに振り回される必要はありません。ランキングや直近の値上がり率より、まず「何に投資し、どんな仕組みで増減する商品なのか」を理解することが出発点です。

FXや投資に興味がある方は、始める前に「増やすこと」だけでなく、リスクや資金管理の考え方も整理しておくことが大切です。
ゼロアカのLINE無料登録はこちら

投資初心者は投資信託を何で選べばいい?

結論から言えば、「人気の商品か」ではなく、「自分の目的に合う仕組みか」から判断します。

投資信託は、多くの投資家から集めた資金をまとめ、株式や債券などに投資・運用する金融商品です。

同じ投資信託でも、国内株式に投資するもの、海外株式に投資するもの、債券を中心にするもの、複数資産を組み合わせるものなど、中身は大きく異なります。

三菱UFJ銀行の2024年2月16日時点の記事では、投資対象によって国内株式型、海外株式型、国内債券型、海外債券型、国内不動産型、海外不動産型などが紹介されています。

大和証券の解説では、運用方法から大きく次の2種類に整理されています。

  • インデックスファンド:日経平均株価、TOPIX、S&P500など、特定の指数への連動を目指す
  • アクティブファンド:運用担当者が銘柄を選び、市場平均を上回る成果を目指す

さらに、株式・債券・REITなど複数の資産を組み合わせるバランスファンドもあります。

初心者が最初に見るべきなのは商品名ではありません。

「どの国の、どの資産に、どのような運用方法で投資するのか」を確認してください。

投資信託の商品名はラベルです。選ぶべきなのはラベルではなく、その箱の中身です。

最初に確認する6項目

投資信託選びは、次の順番で確認すると整理しやすくなります。

確認順 見る項目 主に確認すること
1 目的 何年後の何のために運用するのか
2 投資対象 国・資産・業種・運用方法
3 リスク どんな理由で値下がりするのか
4 コスト 信託報酬・実質コストなど
5 運用実績 複数期間の値動きとベンチマーク比較
6 純資産 規模・推移・繰上償還リスク

私は、この順番が重要だと考えています。

いきなり「一番成績が良い投資信託」を探すと、投資目的やリスクの異なる商品まで同じ土俵で比較することになるからです。


投資信託の選び方で比較したいポイントは?

投資初心者が比較すべき項目は多く見えますが、最初からすべてを完璧に調べる必要はありません。

重要なのは、比較する順番を固定することです。

1.投資対象と運用方針を見る

最優先は「何に投資しているファンドなのか」です。

少なくとも次を確認してください。

  • 株式・債券・REITなど、何に投資するか
  • 国内中心か海外中心か
  • 特定の国や地域に集中していないか
  • 特定業種やテーマに偏っていないか
  • インデックス型かアクティブ型か
  • 海外資産なら為替ヘッジの有無はどうか

海外資産へ投資するファンドでは、投資対象そのものの価格変動に加え、為替の影響を受ける場合があります。

「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」では値動きの性質が異なり、ヘッジにはコストが生じる場合もあります。

また、AIや半導体など特定テーマに集中するファンドと、世界中の株式へ幅広く投資するファンドでは、同じ株式型でもリスクの性質が異なります。

大和証券の記事では、IoT、AI、クラウドなどを対象にするテーマ型のアクティブファンドも紹介されています。

テーマに将来性を感じることと、投資商品として自分に適していることは別です。

「伸びそうか」より先に、「どこへどれだけ偏っているか」を見る。

初心者には、この順番が重要です。

2.リスクは種類より「自分が耐えられるか」で見る

投資信託は元本保証ではありません。

大和証券では、主なリスクとして価格変動、信用、金利変動、為替変動などが挙げられています。

ただし、初心者が専門用語をすべて暗記する必要はありません。

最低限、

「この商品は何が起きると大きく値下がりしやすいのか」

を説明できる状態を目指せば十分です。

たとえば海外株式型なら株価下落と為替変動、債券型なら金利変動や発行体の信用状況などが影響します。

重要なのはリスクをゼロにすることではなく、自分が想定していない値下がりを減らすことです。

5年以内に使う予定のお金と、長期間運用できる資金では、許容できる値動きも変わります。

商品だけを見るのではなく、投資期間と資金の目的まで含めて考えることが必要です。

3.信託報酬だけでなく実質コストまで見る

投資信託には、商品によって複数の負担があります。

代表例は次のとおりです。

  • 購入時手数料
  • 運用管理費用(信託報酬)
  • 売買委託手数料などファンド内部で発生する費用
  • 信託財産留保額が設定されている場合の負担

三菱UFJ銀行の記事でも、販売手数料や信託報酬は投資信託選びの重要な確認項目として取り上げられています。

特に信託報酬は保有期間中、信託財産から継続的に差し引かれます。

ただし、信託報酬だけを見れば十分というわけではありません。

実際の運用では、有価証券の売買に伴う費用など、信託報酬以外の費用も発生する場合があります。

そのため、運用報告書で確認できる場合は、信託報酬だけでなく実際にどの程度のコストが生じたのかも見ておくと、同種ファンドをより正確に比較できます。

ここで注意したいのが信託財産留保額です。

信託財産留保額は、一般的な販売会社への手数料と同じ性質ではありません。換金時などに信託財産へ残す仕組みとして設定される場合があるため、「各種手数料」と一括りにせず、目論見書で性質を確認してください。

また、購入時手数料が無料の「ノーロード」でも、保有中のコストが低いとは限りません。

まず投資対象や運用方法が似た商品を候補にし、その中でコストを比較する。

これが基本です。

※画像はAIによるイメージ

4.分散は「本数」ではなく中身を見る

投資信託は、複数の銘柄へ分散投資しやすい商品です。

楽天証券も、複数銘柄へ分散することで個別銘柄の値下がりなどの影響を軽減しやすい点をメリットとして挙げています。

ただし、投資信託を複数本買えば、その分だけ分散が進むとは限りません。

たとえば似た株価指数に連動するファンドを3本持っていても、組み入れ上位銘柄がほぼ同じなら、実質的な投資先はかなり重複します。

見るべきなのは本数ではなく、

  • 地域
  • 資産
  • 業種
  • 組み入れ銘柄

の重なりです。

私は、「商品数ではなく投資先の重複を見る」ことが、初心者には特に重要だと考えています。

分散のために商品を増やした結果、管理だけ複雑になるのは典型的な遠回りです。

5.運用実績はベンチマークと複数期間で見る

運用実績は必要な情報ですが、「一番上がった商品」を探すためのランキングではありません。

三菱UFJ銀行の2024年2月16日時点の記事では、3年以上の実績があるかを確認し、可能であれば1年・3年・5年など複数期間で比較する考え方が紹介されています。

直近1年だけ好調でも、その期間の市場環境が投資対象に有利だった可能性があります。

そのため、複数期間に加えて、

「何を基準にして、どの程度の結果だったのか」

を見ることが重要です。

インデックスファンドなら、連動対象となる指数、つまりベンチマークを確認します。

同じ指数への連動を目指す商品でも、コストや運用方法などにより、指数との間に差が生じることがあります。

したがって同じ指数のインデックスファンドを比較する場合は、

  • ベンチマークは同じか
  • 信託報酬はどの程度か
  • 実質コストはどうか
  • 指数との連動状況はどうか
  • 純資産は十分な規模で推移しているか

まで見ると、単純な「信託報酬ランキング」より一段深い比較ができます。

アクティブファンドの場合も、単に基準価額が上がったかではなく、設定しているベンチマークがあるなら、そのベンチマークと比較してどのような成果だったかを確認したいところです。

さらに、コスト控除後でどの程度の成果になっているかも重要です。

もちろん、過去の運用実績は将来の成果を保証しません。

楽天証券も、過去の運用実績やファンドスコアは将来の成果を予想・保証するものではないと明示しています。

実績は未来を当てる材料ではなく、その商品の値動きの特徴を知る材料として使いましょう。

6.純資産総額は金額だけで合否を決めない

純資産総額も確認したい項目です。

純資産総額とは、その投資信託で運用されている資産全体の規模です。

三菱UFJ銀行の2024年2月16日時点の記事では、30億円以上を一つの目安として示し、100億円を上回るファンドを資金力のあるファンドとして見る考え方も紹介されています。

ただし、30億円や100億円はすべての商品に通用する絶対的な合格ラインではありません。

あくまで紹介元の記事における一つの見方です。

商品によって運用方法、設定時期、投資対象は異なるため、数字だけで機械的に除外するのは適切ではありません。

私が重視したいのは、規模と同時に推移を見ることです。

ただし、ここでも注意があります。

純資産総額の増加は、必ずしも新しい資金が流入したことだけを意味しません。ファンドが保有する株式などの値上がりによって増える場合もあります。

反対に、基準価額の下落によって純資産が減ることもあります。

そのため、

「純資産が増えた=投資家から人気」「減った=大量流出」

と単純に判断しないことが重要です。

極端に純資産が減少したファンドでは、条件によって繰上償還となる可能性もあります。

目論見書には繰上償還に関する条件が記載されているため、長期保有を前提にするなら確認しておきたい項目です。


インデックスファンドはどう比較すればいい?

投資初心者がインデックスファンドを比較する場合、同じ指数への連動を目指す商品同士で比べることが基本です。

S&P500連動型とTOPIX連動型では、投資対象そのものが違います。

その2本の信託報酬だけを比べても、「どちらの商品が良いか」という答えにはなりません。

まず、

「どの市場へ投資したいのか」

を決め、その後で同じ指数の商品を比較します。

比較項目 確認する内容
ベンチマーク どの指数への連動を目指しているか
信託報酬 保有中に継続して差し引かれる費用
実質コスト 信託報酬以外を含め実際に発生した費用
連動状況 指数とファンドの値動きに大きな差がないか
純資産 規模と長期的な推移
設定日 どの程度の運用期間があるか
繰上償還 償還条件や運用継続上の注意点

同じ指数に連動する商品なら、コストが低いことは重要な比較材料になります。

ただし、「信託報酬が最も低いから自動的に一番良い」とは限りません。

実質コスト、指数との連動状況、純資産規模、運用期間なども合わせて確認したほうが実務的です。

一方、アクティブファンドは比較項目が増えます。

運用方針、銘柄選定の考え方、ベンチマークとの比較、コスト控除後の成果、運用体制などまで確認する必要があります。

私見ですが、投資を始めたばかりなら、まず自分で仕組みを説明できる商品から比較するほうが遠回りしません。


投資は、焦って始めるほど判断を誤りやすくなります。自分に合う資産形成の考え方を、無料で確認してから進めてください。
無料で資産形成の選択肢を確認する

投資初心者が避けたい投資信託の選び方は?

初心者が避けたいのは、「何を買うか」以上に、判断基準を一つだけにすることです。

特に注意したいのは次の4つです。

  • 直近の値上がり率だけで選ぶ
  • 人気ランキングだけで決める
  • 分配金の多さだけを見る
  • 複雑な商品を仕組みを理解せず購入する

人気ランキングは候補探しに使う

ランキングは、商品を知る入口としては便利です。

しかし、上位の商品が自分の目的に最適とは限りません。

投資期間、許容できる値下がり幅、投資対象が違えば、適する商品も変わります。

ランキングは「答え」ではなく、候補を知るための一覧として使うのが適切です。

分配金は受取額だけを見ない

分配金が多いと、利益が多い商品に見えることがあります。

しかし、分配金の支払いはファンドの純資産から行われるため、基準価額にも影響します。

楽天証券も毎月分配型ファンドについて、投資前に分配金の仕組みを理解するよう注意を促しています。

投資信託の成果を見るときは、分配金の金額だけでなく、分配を含めた運用成果全体で考える必要があります。

レバレッジ型・インバース型を通常の長期積立商品と混同しない

楽天証券は、ブル型(レバレッジ型)やベア型(インバース型)の投資信託について、2営業日以上の期間では原指数の騰落率に単純な倍率を掛けた結果とは通常一致せず、一般的な中長期投資の目的に適合しない場合があると説明しています。

初心者が注意すべきなのは、「指数の2倍」などの言葉だけで通常のインデックスファンドと同じ感覚で扱わないことです。

仕組みを自分で説明できない商品は、理解できるまで買わない。

これは地味ですが、投資初心者にとって有効なルールです。

※画像はAIによるイメージ

NISAで投資信託を選ぶときは何を確認する?

NISAを使う場合でも、投資信託の基本的な選び方は変わりません。

「NISAで買えるか」より先に、「自分の目的に合う商品か」を確認します。

NISAは投資による利益が一定の制度条件のもとで非課税になる仕組みですが、NISAを使えば投資商品のリスクがなくなるわけではありません。

また、NISAのつみたて投資枠では、長期・積立・分散投資に適した一定の投資信託が対象となります。

成長投資枠では対象商品の範囲が異なります。

そのため、NISAで投資信託を選ぶ場合は、

  • どの枠で購入できるか
  • 長期保有を前提にできる商品か
  • 自分の投資目的と投資対象が一致しているか
  • コストを継続的に負担しても保有したい商品か

を確認してください。

「NISA対象だから安心」ではありません。

NISAは税制上の器であり、その中に何を入れるかは投資家が判断します。

この区別をつけておくと、制度だけを理由に商品を選ぶ失敗を避けやすくなります。


投資初心者は目論見書のどこを見ればいい?

投資信託を購入する前には、目論見書を確認することが重要です。

初心者が最初からすべてを読み込む必要はありません。

まず次の項目を探してください。

  • ファンドの目的・特色
  • 主な投資対象
  • 投資リスク
  • 運用実績
  • 手続き・手数料等
  • 繰上償還に関する条件

そのうえで、私は「説明できるかテスト」をおすすめします。

購入候補の投資信託について、次の文章を埋めてみてください。

「この投資信託は主に○○へ投資し、○○への連動または○○という成果を目指し、主な値下がり要因は○○で、保有中には○○程度のコストがかかる」

これを自分の言葉で説明できなければ、購入を急ぐ必要はありません。

さらに、

「なぜ自分はこの商品を持つのか」

も一文で答えてみてください。

「ランキング1位だから」

「最近上がっているから」

ではなく、

「長期の資産形成を目的に、世界の株式へ広く分散したいから」

など、目的と商品がつながっていれば判断軸が明確になります。


投資信託の選び方で最も重要なのは何か【私見】

ここからは私見です。

初心者が投資信託選びで迷う最大の原因は、商品数が多いことそのものではありません。

比較する順番が決まっていないことです。

検索すると、利回り、ランキング、信託報酬、純資産、分配金、NISA、ファンドスコアなど、多くの数字が出てきます。

これらを最初からすべて横並びにすると、重要度の違う情報まで同じ重さで扱ってしまいます。

だから私は、

目的 → 投資対象 → リスク → コスト → 実績 → 純資産

の順で見ることをすすめます。

この順番なら、自分に必要のない商品を早い段階で除外できます。

また、投資信託で「プロに運用を任せられる」という特徴を、「自分は何も判断しなくてよい」という意味に受け取るべきではありません。

個別銘柄の売買は運用会社が行っても、

  • どのファンドを選ぶか
  • いくら投資するか
  • どの程度の値下がりを受け入れるか
  • いつまで運用するか

を決めるのは投資家自身です。

大和証券では、投資信託のメリットとして少額から始めやすいこと、分散投資ができること、専門家に運用を任せられることなどが紹介されています。

一方、投資信託には元本保証がなく、商品によって各種コストも発生します。

投資初心者が探すべきなのは、「これから最も上がる商品」ではありません。

未来のリターンは正確には分かりません。

その一方で、

何に投資するか、どれだけコストを負担するか、どんな値下がりを想定するか

は購入前に確認できます。

自分でコントロールできない未来のリターンを追うより、コントロールしやすい選択条件を先に整える。

これが、投資信託選びで遠回りを減らす考え方だと私は考えています。


まとめ|投資初心者は投資信託を比較する順番を決めよう

投資初心者が投資信託を選ぶなら、まず投資目的を決め、その後に投資対象、リスク、コスト、運用実績、純資産の順で確認すると整理しやすくなります。

特に同じ指数に連動するインデックスファンドを比較するときは、信託報酬だけでなく、実質コスト、ベンチマーク、指数との連動状況、純資産、設定日、繰上償還の条件まで見ると判断の精度が上がります。

海外資産を含む商品なら、為替変動だけでなく為替ヘッジの有無も確認したいところです。

純資産総額についても、「30億円」「100億円」などを絶対的な合格ラインにはせず、商品の特徴や推移と合わせて判断してください。

初心者ほど、選択肢を増やす必要はありません。

自分が仕組みを説明でき、目的に合う商品だけを残していくこと。

そのために、最終判断前には最新の目論見書や運用報告書、契約締結前交付書面などを確認してください。


よくある質問

投資初心者はインデックスファンドを選ぶべきですか?

必ずインデックスファンドでなければならないわけではありません。

ただし、連動を目指す指数が明確で仕組みを把握しやすく、同じ指数の商品ならコストや純資産、連動状況などを比較しやすいため、初心者が投資信託を理解する入口にはしやすいタイプです。

信託報酬が一番安い投資信託を選べばいいですか?

信託報酬は重要ですが、それだけで判断するのは不十分です。

まず同じ投資対象・同じベンチマークの商品であることを確認し、実質コスト、指数との連動状況、純資産、設定日、繰上償還リスクなども合わせて比較しましょう。

投資信託は何本持てば分散できますか?

本数だけでは判断できません。

複数本を保有していても、同じ国や同じ指数、同じ大型株へ投資していれば中身が重複することがあります。

地域、資産、業種、組み入れ銘柄まで確認し、投資信託の本数ではなく実際の投資先で分散を判断することが重要です。

最短資産設計ライター・神崎レン

投資で大切なのは、すぐに増やすことではありません。

自分の資金、許容できるリスク、将来の目標に合わせて、無理のない形で学び始めることです。FXを含む投資や副業の選択肢を整理したい方は、ゼロアカのLINEから確認してください。

ゼロアカのLINE無料登録はこちら

コメント

タイトルとURLをコピーしました