『戦隊レッド 異世界で冒険者になる』第12話は、これまでの物語を締めくくるにふさわしい展開が詰まった最終話となりました。
異世界での激闘、地球側で語られるキズナファイブの結成秘話、そして灯悟の過去と新たな希望が描かれ、物語は一つの大きな区切りを迎えます。
この記事では、第12話のあらすじ・見どころ・感想・考察を徹底的に解説。これまで作品を追ってきた方も、これから見ようとする方にもおすすめの内容です。
この記事を読むとわかること
- 第12話で描かれた灯悟の暴走と仲間の決意
- キズナファイブ結成に至るまでの秘話と背景
- 清弘の登場が示す今後の物語の展開予感
第12話あらすじ:最終決戦の始まりと結成秘話の完結
第12話では、これまで積み重ねられてきた絆の物語に決着がつく一方で、キズナファイブの起源が語られる番外編も挿入され、シリーズの核心に迫る内容となりました。
物語はキズナブラックの覚醒と死闘、灯悟の深い過去、そしてピンク加入を中心とした結成秘話の完結という三本柱で構成されており、それぞれが強い感情とメッセージを残す展開になっています。
異世界での激戦と地球での人間関係の描写が同時に進行し、多層的な物語構成が際立ったエピソードでした。
キズナブラック覚醒とアブダビ・ヴィダンとの死闘
魔王族アブダビとヴィダンが出現し、灯悟たちは絶体絶命の状況に陥ります。
その状況を打破すべく、灯悟はペタゴラス博士から「絶対に使ってはならない」と警告されていた絆装・キズナブラックに変身します。
キズナブラックは、絆に対する強い執着と、それを壊そうとする敵への憎悪によって、本来の限界を超える力を引き出す非常に危険な装甲です。
変身した灯悟の姿を見て、イドラ、テルティナ、ロゥジーは困惑します。
一方で、アブダビとヴィダンはその姿を前にしても落ち着いた態度を保っており、戦闘が再開されます。
キズナブラックとなった灯悟は、二人の魔王族に対して圧倒的な力を見せつけます。
その中でヴィダンはイドラたちに攻撃を仕掛けようとしますが、灯悟はその攻撃を阻止します。
その際、灯悟の放つ殺気の変化にアブダビが反応し、仲間を狙うのは危険であると判断します。
アブダビとヴィダンは連携して大技を繰り出しますが、灯悟は強力な一撃でそれを打ち破り、二人を圧倒します。
灯悟の強力な一撃を受けたヴィダンは頭部だけになってもなお生き延びており、アブダビに連れられて撤退します。
しかし、敵が撤退した後も灯悟はキズナブラックの力を制御できず、暴走を続けます。
灯悟の暴走を止めるため、イドラ、ロゥジー、ラーニヤが立ち上がり、戦闘に突入します。
テルティナは周囲のエルフたちが巻き込まれないよう、彼らと共に退避します。
3人の仲間たちは連携して灯悟の動きを封じ、最終的にロゥジーが「殺してでも止めろだと。誰が貴様の指図など受けるか」と叫びながらブラック絆装甲を解除することに成功します。
気を失っていた灯悟は目を覚まし、暴走によって迷惑をかけたことを謝罪し、仲間たちへの感謝を伝えます。
灯悟は、自分が異世界に来た当初は一人だったが、今は多くの仲間に囲まれていることを実感します。
そして、地球のキズナファイブにも新しい絆を伝えたいという思いを抱きながら、物語はエンディングへと入ります。
エンディング後には、地球に残されたキズナファイブの基地が描かれます。
キズナビーストが頻繁に呼び出されていることに疑問を感じながらも、仲間たちは灯悟がどこかで生きていると確信しています。
その場に、キズナブレスを身に着けた清弘が現れ、「教えてくれキズナビースト。灯悟は今どこにいるんだ?」と問いかけます。
そして場面は、アブダビとヴィダンが魔王の封印拠点へ戻る描写で締めくくられます。
灯悟の過去と、もうひとつの悲しい別れ
戦闘の最中、灯悟は幼少期の記憶を思い出します。父から名前の由来を教えられ、母からも多くの人と仲良くなって欲しいという願いを聞かされるなど、平和で温かな家庭が描かれました。
しかし、灯悟はその後事故で両親を亡くし、親戚からも距離を置かれることで孤独を抱えるようになります。
この回想に続いて、キズナファイブ結成前に出会った予知能力者・二階堂天理との記憶が語られます。
天理は、自身がキズナファイブに加わると死ぬという予知を見たため、参加を断ります。
それでも、キズナブレスを身に着けて戦う未来も見ていたことから、自らペタゴラス博士に連絡し、別行動を選択します。
天理が去った後、普段は騒がしい灯悟が静かだったことに気づいたイエローが振り向くと、灯悟は頬を赤らめており、天理に見惚れていました。
その後、灯悟は一人で戦う天理に共に未来を変えようと声をかけ、天理もそれに応えます。
その後、天理は絶縁王との戦いで致命傷を負い、その後、灯悟の腕の中で命を落とします。
天理は、自分の死がただの予知ではなく、灯悟を救う運命であったと受け入れ、灯悟に想いを託しました。
この出来事は、灯悟の中に「絆を絶対に守りたい」という強い意志を生み出す原点となりました。
ピンク加入の経緯とキズナファイブ結成の全貌
番外編として描かれた地球側のパートでは、キズナファイブ結成の最後のピースであるピンクの加入エピソードが明かされました。
ゼツエンダーの怪人が出現した現場に駆けつけたブルー、イエロー、グリーンは、既に怪人が倒されていたことに驚きます。
それを倒していたのは、キズナファイブ加入前のピンクでした。
ピンクはイエローの教え子であり、イエローがうっかり名前を呼んでしまったことで、正体がすぐにバレてしまいます。
灯悟は、自分には正体を明かすなと言われていたことに不満を示し、イエローは視線をそらす描写がありました。
その後、ビッグ絆ソウルの持ち主リストにピンクの名前があったことから、正式にチームに加入することになります。
灯悟は普通の女子高生であるピンクの強さを不思議に感じますが、ブルーは「天才肌で何でもすぐにコツをつかむ」と説明します。
かつてイエローとピンクがピンクスーツを取り合ったことがあり、イエローは「譲った」と主張しますが、ピンクは「3本勝負で惨敗していた」と訂正します。
ブルーは「一番の問題児が最後に加入した」と総括し、灯悟は「それでもみんなの勇気と絆が今のチームを作った」と結びます。
最後に、なぜ誰もレッドを選ばなかったのかを問う灯悟に対して、全員が「ガラじゃない」と返答し、笑い合う場面で秘話は締めくくられました。
第12話の見どころ:暴走と絆が交錯するクライマックス
第12話では、これまで積み重ねてきたキャラクターたちの信頼と、灯悟の内に秘めた絆への執着がぶつかり合う場面が数多く描かれました。
その中でも、キズナブラックとしての暴走、仲間による制止、そしてエンディング後の展開が特に視聴者の注目を集めています。
物語全体の転換点とも言える瞬間が凝縮された回でした。
圧倒的な力を持つキズナブラックの暴走シーン
灯悟がキズナブラックに変身したことで、アブダビとヴィダンという強敵を圧倒する展開が描かれました。
ただしその力は、絆への執着と敵への強い憎悪を源とする危険なもので、制御がきかず暴走してしまいます。
仲間を守るという正義のために変身したはずが、仲間すら傷つけかねない暴走へと繋がる描写は、視聴者にも緊張感を与える演出でした。
このシーンでは、キャラクターの動きの激しさや光と影の強いコントラストなど、演出面でも緩急が際立ちました。
「殺してでも止めろ」に込めた仲間たちの覚悟
灯悟の暴走を前に、イドラ、ロゥジー、ラーニヤは決死の覚悟で立ち向かいます。
とりわけロゥジーが放った「殺してでも止めろだと。誰が貴様の指図など受けるか」という台詞は、そのまま彼の強い意志を表していました。
仲間であるがゆえに、本気で止めることを選ぶという選択が感情的なクライマックスとなっています。
力ではなく想いによって、灯悟の暴走を食い止めるという構図は、本作のテーマである「絆」の核心を体現した場面です。
エンディング後の清弘登場と続編への示唆
本編終了後、地球のキズナファイブ基地が登場し、キズナビーストが頻繁に呼び出されていることにメンバーたちが疑問を抱きます。
しかし、同時にメンバーたちは灯悟がどこかで生きていることを確信します。
その直後、キズナブレスを装着した清弘が登場し、「教えてくれキズナビースト。灯悟は今どこにいるんだ?」と問いかけます。
このシーンは、次なる展開を予感させる伏線として機能しており、静かな余韻の中にも強い物語性が込められていました。
視聴者の感想・評価:最終話にふさわしい熱量
第12話(最終話)は、これまで積み重ねられてきたテーマである「絆」と「戦い」が高い熱量で交錯し、視聴者から多くの反響を集めました。
特にキズナブラックの登場と仲間たちの奮闘は多くの共感と感動を呼びました。
「神回」や「感動」の声が多く寄せられた理由
本編では、灯悟が暴走するキズナブラックに変身し、仲間たちがそれを止めようとする姿が描かれました。
視聴者からは「失いたくないのシーンがヤバすぎた」「絆の集大成って感じで熱い」といった感情の高まりに満ちた感想が目立ちました。
また、「1クール分かけて繋いできた絆の集大成」「対主人公戦でOPが流れる演出が最高」など、構成と演出が噛み合った展開に高評価が集まっています。
この回を「神回」と評価する声も多く、最終話としてのインパクトは強く印象に残ったようです。
冷静に語られた最終回への意見や分析
一方で、演出や構成を冷静に分析する意見も見受けられました。
「闇落ちフォームではなく、思考が荒い方向に誘導されるだけで正気ではある」「ブラックは感情と理性のバランスが絶妙」など、キャラ心理の描写に注目した視点が挙がっていました。
また、「あえてドリル演出を必殺技に使うのが面白い」「タイトルと構成の合わせ方が上手い」など、演出面への冷静な評価も見られました。
こうした分析型の感想は、感情的な盛り上がりと合わせて作品の完成度を高める一助となっていました。
第12話まとめ:絆の力が生んだ集大成エピソード
第12話は、キズナブラックの登場から灯悟の暴走、仲間たちによる制止、そして地球の描写に至るまで、全編を通じて「絆」の力を強く印象づける内容となっていました。
キャラクターたちの積み重ねてきた関係性が、ここにきて真の意味を持つ構成になっており、最終話としてふさわしい集大成エピソードでした。
キャラと世界観の総決算としての完成度
キズナファイブの結成秘話が語られ、ピンクの加入までの経緯が明かされたことで、キズナファイブの仲間たちがどのように集まっていったのかが描かれました。
また、灯悟の過去や天理との別れなど、彼の内面と成長も重層的に描写され、キャラクターとしての魅力と背景が深く掘り下げられました。
魔王族との戦いや暴走の制止といった異世界での展開は、戦隊ものらしいアクション性と心理描写の両立が図られており、作品世界の広がりも感じさせました。
今後の展開を予感させるラストの引き
本編終了後、地球のキズナファイブ基地が登場し、キズナビーストが頻繁に呼び出されていることにメンバーたちが疑問を抱きます。
しかし、同時にメンバーたちは灯悟がどこかで生きていることを確信します。
その直後、キズナブレスを装着した清弘が登場し、「教えてくれキズナビースト。灯悟は今どこにいるんだ?」と問いかけます。
このシーンは、物語が一度区切られたうえで、新たな物語の幕開けを感じさせる演出に、多くの視聴者が続編への期待を寄せています。
この記事のまとめ
- キズナブラックの暴走と仲間の覚悟
- 灯悟の過去と天理との別れ
- ピンク加入を含むキズナファイブ結成秘話
- 清弘の登場が示す新たな展開への布石
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