会社員が副業を始めるには?本業と両立するための最初の準備

仕事終わりの静かな机で、会社員が就業規則とカレンダーを見ながら副業準備の計画を書いている現実的で落ち着いたシーン 副業初心者

会社員が副業を始める前に優先すべきなのは、仕事探しではなく、就業規則・使える時間・契約条件・税金の準備です。この順番を守れば、本業を崩さずに副業を試せます。

副業に興味を持つ会社員は多い一方で、「何が稼げるのか」だけを先に調べて、就業規則や生活時間の確認を後回しにしてしまう人も少なくありません。

しかし、副業は空いた時間に収入を増やすだけの話ではありません。

本業の信用、生活リズム、健康、将来の選択肢を守りながら、自分の収入源を一つ増やしていく行動です。

厚生労働省は副業・兼業に関するガイドラインやモデル就業規則を公開しており、2025年3月31日にも関連資料を改定しています。モデル就業規則では副業・兼業に関する規定例が示されていますが、これは全国すべての会社に同じルールを強制するものではありません。実際には、勤務先の就業規則や雇用契約が最優先になります。 厚生労働省+1

この記事では、会社員が副業を始める前に確認すべきこと、副業選びで遠回りしない判断軸、最初の30日でやるべき行動、税金や物販の注意点までを整理します。

結論からいえば、会社員の副業で最初に必要なのは、高額な教材でも派手な案件でもありません。

自分が安全に続けられる条件を数字で決め、小さく試すことです。

副業選びで迷っている方は、ブログ・物販・投資などの選択肢を整理してから始めると遠回りを減らせます。
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会社員が副業を始める前に確認すべき結論とは?

会社員が副業を始める最初の一歩は、勤務先のルールを確認し、副業に使える時間・資金・目的を明確にすることです。

副業を調べ始めると、Webライター、動画編集、ブログ、物販、フリマアプリ、SNS運用、デザイン、プログラミング、配達、投資など、多くの選択肢が出てきます。

選択肢が多いこと自体は悪くありません。

問題は、判断基準がないまま「稼げそうなもの」を追い続けることです。

副業初心者が最初に迷うのは、能力が足りないからではありません。

自分の時間、体力、資金、会社のルールに合う副業を見極める基準がないからです。

会社員が副業を選ぶときは、次の4軸で整理すると判断しやすくなります。

判断軸 確認すること 向いている目的
即金性 最初の売上までどれくらいかかるか 早めに小さな収入を作りたい
再現性 特別な才能や人脈なしでも続けられるか 安定して経験を積みたい
資産性 スキル・実績・記事・顧客・商品が残るか 将来の収入源を育てたい
法務・生活リスク 就業規則、契約、資金、健康への影響を管理できるか 本業を守りながら始めたい

たとえば、不用品販売は初収益を作りやすい副業です。

自宅にある不要品を売るだけなら、仕入れ資金をかけずに販売、梱包、発送、利益計算の基本を学べます。

一方で、家の不用品には限りがあります。

継続して収入を増やすには、仕入れ、在庫、許可、返品、利益率など、別の管理が必要になります。

Webライティングや動画編集は、最初から大きな金額を得られるとは限りません。

ただし、リサーチ、構成、納品、修正対応、営業、顧客対応といったスキルが残ります。

ブログや情報発信は、成果が出るまでに時間がかかる傾向があります。

それでも、記事、検索流入、読者、商品導線、発信実績といった形で積み上がる可能性があります。

つまり、副業で見るべきなのは「誰が一番稼いでいるか」ではありません。

今の自分が、無理なく続けられ、次の選択肢を増やせるかです。

副業を探す前に、まず次の4点を書き出してください。

  • 勤務先の副業ルールは、禁止・許可制・届出制のどれか
  • 平日と休日で、副業に使える時間は週に何時間あるか
  • 最初の目的は、月数千円の収入、スキル習得、将来の資産づくりのどれか
  • 失っても生活に影響しない初期費用はいくらか

ここが決まると、副業の候補は一気に絞れます。

反対に、この4つが曖昧なまま始めると、SNSで見かけた案件、高額そうに見える募集、派手な成功談に振り回されやすくなります。

副業の最短ルートは、最初から正解を当てることではありません。

自分に合わない選択肢を早く外せる状態を作ることです。


会社員が副業を始める前に就業規則を確認すべき理由

会社員が副業を始める前に最初に確認すべきものは、副業求人サイトではありません。

勤務先の就業規則、雇用契約書、社内規程です。

厚生労働省は、副業・兼業を希望する人が増えている状況を踏まえ、副業・兼業に関するガイドラインを公開しています。

同ガイドラインでは、副業・兼業は雇用される形だけでなく、請負、委任、準委任、個人事業主としての活動なども含み得ると説明されています。 厚生労働省

ただし、国のガイドラインがあるからといって、すべての会社員がどの副業でも自由にできるわけではありません。

会社には、業務内容や業界特性、顧客情報、競合関係、労働時間、健康管理などに応じた独自のルールがあります。

厚生労働省の資料でも、会社が副業・兼業を禁止または制限する事情として、本業への支障、秘密漏えい、競業による利益侵害、会社の信用を損なうおそれなどが示されています。 厚生労働省

会社員が確認すべきポイントは、主に次の4つです。

  • 副業は禁止か、許可制か、届出制か
  • 本業と競合する業種・顧客・サービスに当たらないか
  • 本業で知った秘密情報や顧客情報を使わない設計になっているか
  • 副業によって本業の勤務、睡眠、健康に支障が出ないか

ここで特に注意したいのが、「勤務時間外なら何をしても自由」という考え方です。

勤務時間外であっても、社内資料、営業情報、顧客情報、価格表、未公開の企画、業務マニュアルなどを副業に使ってよいわけではありません。

本業で得た経験を、自分の言葉で一般化して発信することと、会社の情報を持ち出すことは別問題です。

たとえば、営業経験をもとに「初心者向けの営業準備術」を発信することと、勤務先の顧客リストや実際の提案資料を使って発信することは、まったく違います。

副業を始める前に、「どこまでが自分の経験で、どこからが会社の情報か」を分けて考える必要があります。

また、副業を隠して始めることは、短期的には面倒を避ける方法に見えるかもしれません。

しかし、規程違反や信用低下が起きた場合、本業への影響は副業の利益より大きくなりやすいものです。

筆者としては、会社員副業で最も避けるべきなのは、稼げないことではなく、本業の信用を失うことだと考えます。

本業の給与は、副業を小さく試せる土台です。

その土台を壊してしまえば、副業を始める意味まで失われます。

※画像はAIによるイメージ

会社員が副業に使える時間はどう決める?最初は週5時間でも十分

会社員が副業で不足しやすいのは、お金よりも時間です。

本業、通勤、家事、育児、睡眠、食事、休息、人付き合いの間に、副業の時間を確保する必要があります。

ここを甘く見て「毎日3時間やる」と決めると、数週間で生活が崩れることがあります。

副業で重要なのは、理想の作業時間ではありません。

残業があった週や疲れている週でも守れる最低時間です。

最初の1か月は、週5〜8時間程度を現実的な目安にするとよいでしょう。

たとえば、平日に30分から45分を3回、休日に2〜3時間を1回確保すれば、週5時間前後になります。

週5時間でも、1か月で約20時間です。

3か月継続すれば、約60時間になります。

副業は、長時間を一度だけ確保できる人よりも、短い時間でも再開できる人のほうが続きます。

ここで重要なのは、副業ごとに「見えにくい時間」があることです。

  • 不用品販売や物販は、出品より撮影、梱包、発送、問い合わせ対応に時間がかかる
  • Webライティングは、執筆よりテーマ決め、リサーチ、構成作成で止まりやすい
  • 動画編集は、編集より素材整理、修正対応、納期管理に時間がかかる
  • ブログは、記事作成前のキーワード選定や検索意図の確認で迷いやすい
  • SNS発信は、投稿作成よりも数字を追いすぎて方針がぶれやすい
  • 単発アルバイトや配達は、収入化は早くても、働いた時間以上の資産が残りにくい場合がある

副業を始めて「思ったより大変だった」と感じるのは普通です。

向いていないのではなく、見えない工程まで含めた時間を見積もれていないだけのこともあります。

副業時間を決めるときは、作業時間だけでなく、回復時間も予定に入れてください。

睡眠を削り、本業でミスが増え、休日に疲れを持ち越すなら、その副業は今の生活に合っていません。

会社員の副業は、本業を辞めるための準備ではなく、本業があるうちに選択肢を増やすための実験です。

だからこそ、最初の目標は「月5万円を稼ぐこと」ではありません。

週5時間を3か月続けられる設計を作ることです。

週5時間を続けられれば、作業の質を上げる余地も、単価を上げる余地も、別の副業に展開する余地も生まれます。

反対に、週5時間すら確保できないなら、努力不足と決めつける必要はありません。

副業の種類、作業量、生活リズムのどれかを見直すべきサインです。


自分に合う副業を一人で決めきれない方は、先に選択肢を比較しておくと判断しやすくなります。
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会社員が副業を始める最初の30日でやるべきこと

会社員が副業を始めるとき、最初の30日は収入を最大化する期間ではありません。

失敗しにくい条件を整え、続けられる副業かを見極める期間です。

副業初心者がつまずきやすい理由は、大きく3つあります。

  • 会社のルールを確認せず、後から副業できないと分かる
  • 時間の見積もりを誤り、本業や生活が崩れる
  • 契約や仕事内容を確認せず、低単価案件や不明確な案件を受ける

この3つは、才能や根性で解決する問題ではありません。

始める順番を間違えたことで起きる問題です。

最初の30日は、次の流れで進めると遠回りを減らせます。

1週目:副業を始められる条件を確認する

最初にやるべきことは、就業規則と生活時間の確認です。

副業の可否、申請の必要性、競業、秘密保持、情報管理について確認してください。

そのうえで、平日と休日に副業へ使える時間を、理想ではなく現実で計算します。

「平日は1時間できる」と思っていても、帰宅、食事、家事、入浴、睡眠まで入れると、実際に使えるのは30分程度かもしれません。

副業時間は、頭の中にあるだけでは使えません。

カレンダーに予定として入れて初めて、実行できる時間になります。

2週目:副業候補を3つ以内に絞る

次に、副業候補を3つ程度まで絞ります。

この段階では、収入だけで比較しないことが重要です。

即金性、再現性、資産性、法務・生活リスクの4軸で比較してください。

短期的な収入が必要なら、不用品販売、短時間の業務委託、単発作業などが候補になります。

半年後以降の単価アップを目指すなら、Webライティング、動画編集、デザイン、SNS運用、プログラミングなど、スキルが残る仕事が候補です。

中長期で自分の発信媒体や販売導線を持ちたいなら、ブログ、コンテンツ販売、ネットショップ、SNSアカウント運用も選択肢になります。

ただし、最初の30日で全部を始める必要はありません。

むしろ、全部に手を出すと、どこで時間を使ったのか、何が向いていたのかが分からなくなります。

最初は1つだけ試し、作業の現実を知ることが大切です。

3週目:小さく実行し、売上より工程を見る

副業の初期段階では、売上よりも工程を記録してください。

見るべきなのは、「何時間かかったか」「どこで止まったか」「何を改善すれば速くなるか」です。

不用品販売なら、撮影、説明文作成、価格設定、梱包、発送までにかかった時間を記録します。

Webライティングなら、案件探し、提案文、リサーチ、構成、執筆、修正に分けて記録します。

ブログなら、キーワード選定、検索意図の確認、構成作成、本文執筆、公開後の改善までを分けて見ます。

副業初心者が見落としやすいのは、収入が発生する前の工程です。

この工程を把握しないまま始めると、「思ったより稼げない」と感じやすくなります。

しかし、最初の作業だから時間がかかっているだけで、慣れれば短縮できる工程もあります。

売上が出なかったとしても、どこで止まったかが分かれば、その30日は無駄ではありません。

4週目:続ける・改善する・やめるを数字で決める

最初の30日が終わったら、副業を感情ではなく数字で振り返ります。

確認すべき項目は、売上だけではありません。

  • 実際に使った時間
  • 売上と利益
  • 初期費用、継続費用、手数料
  • 作業中に感じたストレス
  • 次回に作業時間を短縮できそうか
  • 残ったスキル、実績、商品、記事、顧客、知識

会社員の副業は、「続けるか、やめるか」の二択で考えないほうが安全です。

最初の1か月で見るべきなのは、成功か失敗かではありません。

改善すれば続けられる副業か、それとも今の生活構造に合わない副業かです。

収入が少なくても、作業が再現でき、時間を短縮でき、スキルや実績が残るなら、継続する価値があります。

反対に、収入があっても、本業の疲労を増やし、睡眠を削り、将来に何も残らないなら、長期的には見直す必要があります。

※画像はAIによるイメージ

会社員が副業で避けるべき怪しい案件と契約トラブル

会社員副業初心者が警戒すべきなのは、「誰でも簡単」「スマホだけ」「放置で高収入」「必ず元が取れる」といった言葉だけが強調されている案件です。

副業には、短時間で収入につながるものもあります。

ただし、安定して高収入を得るには、専門性、営業力、経験、資金、責任のいずれかが必要になるのが普通です。

その説明がなく、結果だけが強調されている案件には注意が必要です。

特に、次のような場合は一度立ち止まってください。

  • 仕事内容が具体的に説明されていない
  • 報酬額だけが大きく、作業内容や条件が曖昧
  • 初期費用や高額コミュニティへの参加を急かされる
  • 契約前に別のメッセージアプリへ移るよう強く求められる
  • 契約書や業務条件を示さず、口約束だけで進めようとする
  • 身分証や銀行口座の情報を、必要性が不明な段階で求めてくる
  • 借入、クレジットカード決済、生活費の投入を勧めてくる

副業で確認すべきなのは、「誰が、何の対価として、いくら支払うのか」です。

仕事内容、納期、報酬額、支払日、修正回数、著作権、秘密保持、途中解約の条件を、できるだけ開始前に確認してください。

業務委託では、作業を始めてから「想定より作業量が多い」「追加作業が無償だった」「納品後も報酬が支払われない」といった問題が起こり得ます。

初心者ほど、「断ったら次の仕事がないかもしれない」と考えがちです。

しかし、条件が不明な案件を受けることは、経験を積む前に消耗する原因になりやすいものです。

また、投資を副業のように扱うことにも注意が必要です。

株式、投資信託、FX、不動産などは、収入を得るための労働とは異なります。

資産価格の変動、損失、手数料、税金、資金拘束などを理解せずに始めれば、生活資金を減らす可能性があります。

投資は、余剰資金の範囲で仕組みとリスクを理解してから検討するものです。

「自動で増える」「放置で利益が出る」という言葉だけで資金を入れるべきではありません。

筆者としては、副業初心者が最初に作るべきものは、収入ではなく判断基準だと考えます。

仕事内容を説明できない案件には入らない。

借金を前提にした副業は選ばない。

本業の信用を削る仕事はしない。

この線引きがあるだけで、選択ミスは大きく減らせます。


不用品販売や物販を始める会社員が古物商許可で確認すべきこと

不用品販売を始めたい会社員が気になるのが、古物商許可です。

結論からいえば、自分で使っていた私物を処分目的で売る行為と、中古品を仕入れて営利目的で継続販売する行為は、同じではありません。

重要なのは、フリマアプリを使っているかどうかではありません。

何を、どの目的で、どのように繰り返し売買しているかです。

自宅にある衣類、本、家電、家具などを整理して売る場合は、転売目的で中古品を仕入れて販売するケースとは性質が異なります。

一方で、利益を得る目的で中古品を仕入れ、継続して販売する場合は、古物営業に関する許可やルールが関わる可能性があります。

警視庁は、古物商許可を得てインターネット取引を行う場合、許可を受けた公安委員会名、許可証番号、氏名または名称などの表示が必要になると案内しています。フリマアプリなどを使う場合でも、古物商であることを表示せずに取引することはできないとされています。 警視庁

物販を始める前に、次の点を確認してください。

  • 売る物は自分の私物か、転売目的で仕入れた中古品か
  • 仕入れと販売を営利目的で反復継続しているか
  • 古物商許可が必要になる可能性がないか
  • 仕入れ先、販売先、在庫、利益を記録できているか
  • 模倣品、盗品、著作権や商標に関わる商品を扱っていないか
  • 返品、送料、販売手数料を含めて利益計算できているか

判断に迷う場合は、営業所所在地を管轄する警察署の生活安全課などに確認するのが安全です。

物販は、売上が見えやすいため、初心者にも始めやすく感じます。

ただし、利益計算、在庫、送料、返品、仕入れ資金、許可確認まで含めると、管理項目が多い副業でもあります。

だからこそ、最初は不用品販売から始めるのが合理的です。

販売、梱包、発送、問い合わせ対応、利益計算の流れを経験してから、仕入れ型の物販に進むほうが、無駄な仕入れや在庫リスクを減らせます。


会社員の副業と確定申告はいつ必要?20万円の意味を正しく理解する

会社員が副業を始めるとき、後回しにされやすいのが税金です。

しかし、副業の記録を残さないまま進めると、翌年になって売上、経費、領収書、振込履歴を集め直すことになります。

会社で年末調整を受けている給与所得者であっても、給与・退職所得以外の所得の合計額が年間20万円を超える場合、原則として所得税の確定申告が必要になることがあります。国税庁も、給与所得者の確定申告が必要になる条件として、給与・退職所得以外の各種所得の合計額が20万円を超えるケースを案内しています。 国税庁+1

ここで重要なのは、20万円は「売上」ではなく、基本的に所得で考えることです。

所得は、副業で得た収入から、その収入を得るために必要な経費を差し引いた金額です。

たとえば、副業の売上が30万円で、必要経費が15万円なら、所得は15万円です。

反対に、副業の売上が25万円でも、経費がほとんどかかっていなければ、所得が20万円を超える可能性があります。

また、「20万円以下なら何もしなくてよい」と考えるのも危険です。

所得税の確定申告が不要になる場合でも、住民税の申告が必要になることがあります。

さらに、医療費控除、寄附金控除、住宅ローン控除の初年度などで確定申告をする場合は、副業所得もあわせて申告する必要があります。

副業先から給与を受け取る場合や、本業以外に複数の給与がある場合も、扱いが変わることがあります。

副業の内容や継続性によっては、所得区分の判断も一律ではありません。

国税庁は、営利目的で継続的に行う副業に係る収入について、業務に係る雑所得として扱われることがある考え方を示しています。

ただし、実際の判断は活動内容、継続性、帳簿、収支、取引の実態などによって変わります。

副業を始めた月から、最低限次の記録を残してください。

  • 売上が発生した日と金額
  • 取引先や販売先
  • 必要経費の内容と金額
  • 領収書、レシート、請求書、振込明細
  • 副業用口座や決済サービスの履歴
  • 作業内容と作業時間

記録は税金のためだけではありません。

記録を残せば、「売上はあるが利益が残らない」「時間の割に収入が低い」「経費が増えすぎている」といった問題にも早く気づけます。

副業では、売上だけを見ると判断を誤ります。

利益、使った時間、残ったスキルをセットで見ることが重要です。

税務上の扱いは個別事情で変わるため、判断に迷う場合は、国税庁や自治体の最新案内、税理士などに確認してください。


会社員が副業を始める際の考察|最初に決めるべきは何をやらないか

副業を始めるとき、多くの人は「何をやるか」ばかり考えます。

しかし、会社員が本業を守りながら副業を続けるためには、最初に「何をやらないか」を決めるほうが重要です。

筆者としては、副業初心者が最初に避けるべき行動は、次の4つだと考えます。

  • 内容が不明な高額案件には申し込まない
  • 本業の信用、睡眠、健康を削る副業は選ばない
  • 借金や生活費を使って仕入れや投資をしない
  • 売上だけを見て、利益・時間・学びを無視しない

この4つを先に決めておくと、SNSや広告で魅力的に見える副業情報を見かけても、判断がぶれにくくなります。

副業市場には、「誰でもできる」「スマホだけ」「最短で月収○万円」といった言葉が多くあります。

もちろん、スマホで始められる仕事や、小さく収入を得られる仕事はあります。

ただし、長期的に収入を増やすには、作業時間だけでなく、スキル、信頼、実績、仕組み、顧客との関係を積み上げる必要があります。

副業で遠回りしない人は、最初から完璧な副業を見つけているわけではありません。

小さく試し、数字を記録し、合わないものを早く手放し、残す価値があるものへ時間を集中させています。

ここに、会社員が持つ大きな強みがあります。

本業の給与があるため、生活費を副業に賭ける必要がありません。

焦って怪しい案件に入らず、少額で試し、失敗しても修正できます。

短期収入が必要なら即金性のある仕事を選ぶ。

将来の選択肢を増やしたいなら、スキル型や資産型の仕事を育てる。

このように役割を分けると、「すぐ稼げないから失敗」「今稼げるから正解」という極端な判断を避けられます。

副業は一発逆転の手段ではありません。

本業を維持しながら、自分で市場を見て、価値を提供し、収入を得る力を育てる実験です。

最初に必要なのは、派手な案件でも、高額な教材でもありません。

就業規則を確認し、週に使える時間を出し、目的を一つ決め、小さく試すことです。

この順番を守ることが、会社員が副業を安全に始め、将来の収入源へ育てる最短ルートになります。


まとめ

会社員が副業を始めるには、最初に就業規則、競業・秘密保持、使える時間、契約、税金の基本を確認する必要があります。

副業は「何が稼げるか」だけで選ぶのではなく、即金性、再現性、資産性、法務・生活リスクの4軸で判断することが重要です。

最初の30日は、収入を急ぐ期間ではありません。

副業ができる条件を整え、小さく試し、作業時間、利益、ストレス、残るスキルを記録する期間です。

本業を守りながら、副業を生活の中に無理なく組み込めるかを確認してください。

遠回りの努力より、正しい順番で積み上げること。

会社員の副業は、最初に「何をやらないか」を決めた人ほど、長く続けやすくなります。


よくある質問

会社員は副業を始める前に会社へ報告する必要がありますか?

勤務先の就業規則や社内規程によります。

副業禁止、許可制、届出制など、会社ごとに扱いは異なります。

就業規則、雇用契約書、社内ポータルを確認し、競業や秘密保持に関わる可能性がある場合は、人事や総務への確認も検討してください。

会社員の副業は年間20万円以下なら確定申告も住民税申告も不要ですか?

一律には言えません。

一般に、本業で年末調整を受けている給与所得者は、給与・退職所得以外の所得が年間20万円を超えると、所得税の確定申告が必要になる場合があります。

ただし、20万円は売上ではなく所得の目安です。

住民税申告が必要になる場合や、医療費控除などで確定申告をする場合もあるため、国税庁や自治体の最新案内を確認してください。

不用品をフリマアプリで売るだけでも古物商許可は必要ですか?

自分が使っていた私物を売る行為と、利益目的で中古品を仕入れて継続販売する行為は異なります。

営利目的で中古品の仕入れと販売を反復継続する場合は、古物営業に関する許可やルールが関わる可能性があります。

判断に迷う場合は、営業所所在地を管轄する警察署へ確認してください。

副業は、最初に選ぶ順番で遠回りの量が変わります。

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