投資初心者の株の選び方は、身近な企業を候補にし、業績・財務・株価水準を確認してから買うのが基本です。
「有名だから」「配当利回りが高いから」「ランキング上位だから」という1つの理由だけで決めず、企業そのものと株価の両方を見ることが、最初の銘柄選びでは重要です。
FXや投資に興味がある方は、始める前に「増やすこと」だけでなく、リスクや資金管理の考え方も整理しておくことが大切です。
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投資初心者は株をどう選べばいい?
投資初心者が最初の株を選ぶなら、まず見るべきなのは「どの株が上がりそうか」ではありません。
自分がその会社の事業を理解できるか、業績は伸びているか、財務は無理をしていないか、現在の株価は妥当かという順番で確認するのが基本です。
岡三証券の初心者向け解説では、国内の証券取引所に上場する銘柄は2016年9月末時点で約3,700社以上あるとされていました。
これほど多くの企業から、投資経験のない人がいきなり「最も上がる1社」を当てようとするのは現実的ではありません。
だからこそ、最初にやるべきことは銘柄を増やすことではなく、候補を絞るための基準を持つことです。
初心者なら、次の順番で見ると整理しやすくなります。
- 自分が商品やサービスを理解できる会社か
- 売上高や営業利益が安定、または成長しているか
- 負債が過度に膨らんでいないか
- PERやPBRなどから株価水準を確認できるか
- 配当や株主優待だけに頼った判断になっていないか
- なぜその株を買うのかを自分の言葉で説明できるか
最後の「買う理由を説明できるか」は、数字以上に重要です。
「SNSでおすすめされていたから」しか理由がないなら、その株が下落したときに保有を続けるのか、売るのかを判断できなくなるからです。
筆者としては、初心者の銘柄選びで最も避けたいのは、知識不足そのものではなく、判断基準を持たないまま他人の結論を借りることだと考えています。
最初は身近な会社から探してよい
株式投資には、「遠くのものは避けよ」「乗りやすい馬を選べ」といった考え方があります。
意味するところは、よく分からない会社へ無理に投資するより、自分が多少なりとも知識や親しみを持つ企業から調べたほうが判断しやすい、ということです。
たとえば、
- 日常的に利用している店舗
- 長年使っている商品を作るメーカー
- 仕事を通じて業界構造を知っている会社
- 周囲で利用者が増えているサービス
- 自分自身が「以前より良くなった」と感じる商品
などは、銘柄探しの入口になります。
別の初心者向け資料でも、「身近な店で人気が出始めた新商品」「会話に頻繁に登場するメーカー」などから企業を探す方法が紹介されています。
みんかぶの初心者向けQ&Aでも、普段使っているサービスやブランドに関連する企業から探す考え方が示されています。
これは理にかなっています。
商品やサービスを実際に利用していれば、新商品が以前より良いのか、店舗に客が増えているのか、競合より支持されていそうか、といった変化に気づきやすいからです。
ただし、「好きな会社」と「投資すべき株」は同じではありません。
商品が好きでも赤字が続いている会社はありますし、素晴らしい企業でも、株価が将来への期待を織り込みすぎて割高になっている場合があります。
身近さはあくまで候補を見つけるための入口です。
買う前には、次に説明する企業業績と財務を確認する必要があります。
最初の銘柄選びでは何の業績を見るべき?
気になる企業を見つけたら、最初に確認したいのは売上高と営業利益の推移です。
企業の「実力」を判断するうえでは、収益力と財務の健全性を見る必要があります。
特に営業利益は、その会社が本業でどれだけ利益を生み出しているかを示します。
一時的な資産売却などによる利益ではなく、本来の事業が稼げているかを見るうえで重要な数字です。
たとえば売上高が増えていても、原材料費や人件費、広告費などが大きく増え、営業利益が減っているケースがあります。
逆に、売上高の伸びがそれほど大きくなくても、利益率が改善して営業利益が増えている企業もあります。
したがって、「売上が増えた」という一点だけでは判断できません。
少なくとも、
売上高 → 営業利益 → 最終利益
という流れで見ることが大切です。
上場企業は定期的に決算を公表しています。
決算資料は企業の状態を確認するための重要な資料であり、初心者でも最低限の項目だけ理解すれば、銘柄選びの精度を大きく上げられます。
財務三表はすべて暗記しなくていい
決算を見るときに登場する代表的な資料は、次の3つです。
| 資料 | 分かること | 初心者が見るポイント |
|---|---|---|
| 貸借対照表 | 資産・負債・純資産など財務状況 | 自己資本比率、現預金、負債の大きさ |
| 損益計算書 | 売上高や利益、損失 | 売上高、営業利益、当期純利益の推移 |
| キャッシュフロー計算書 | 現金の増減 | 営業活動で現金を生み出せているか |
貸借対照表、いわゆるバランスシートでは、企業が保有する資産だけでなく、借入金などの負債や純資産を確認できます。
自己資本比率は、総資産に占める自己資本の割合を見る指標です。
一般に比率が高いほど財務的な余力を持つと考えやすいものの、適正水準は業種によって異なります。
銀行と製造業を同じ基準で比べる、といった見方は適切ではありません。
流動比率も、短期的な支払い能力を考える材料になります。
ただし、ここでも「数字が高ければ無条件で優良」とは限りません。
重要なのは、同じ会社の過去と現在を比べること、同じ業界の競合企業と比較することです。
損益計算書では、本業の収益力を見る営業利益に注目します。
当期純利益は、売上高から各種費用や税金などを差し引いた後の最終的な利益です。
連結決算では「親会社株主に帰属する当期純利益」などの名称で記載される場合があります。
キャッシュフロー計算書では、特に営業活動によるキャッシュフローを確認します。
会計上は利益が出ていても、現金が増えていない会社があります。
反対に、成長のための設備投資によって投資活動によるキャッシュフローがマイナスになっているケースもあります。
投資キャッシュフローがマイナスというだけで悪い会社と決めつけるのではなく、何に資金を使っているのかを見ることが重要です。
投資初心者がPER・PBR・ROEを見る方法は?
企業の業績が良くても、どんな株価で買ってもよいわけではありません。
次に確認するのが、現在の株価が企業の利益や資産に対してどの程度評価されているかです。
代表的なのが、PER、PBR、ROE、EPS、BPSです。
初心者がすべてを完璧に覚える必要はありません。
最初は「この数字は何を比べているのか」を理解すれば十分です。
| 指標 | 意味 | 主な見方 |
|---|---|---|
| EPS | 1株あたり利益 | 利益成長の推移を見る |
| PER | 株価がEPSの何倍か | 利益に対する株価水準を見る |
| BPS | 1株あたり純資産 | 1株に対応する純資産を見る |
| PBR | 株価がBPSの何倍か | 純資産に対する株価水準を見る |
| ROE | 自己資本からどれだけ利益を生んだか | 資本効率を見る |
| 配当利回り | 株価に対する年間配当の割合 | 配当水準を見る |
| 配当性向 | 利益のうち配当に回した割合 | 利益還元の程度を見る |
PERは低ければ必ず割安なのか
PERは株価収益率を意味し、一般的には次の式で求めます。
PER=株価÷1株あたり利益(EPS)
たとえば株価が2,000円でEPSが200円なら、PERは10倍です。
一般論では、PERが低いほど利益に対して株価が低いと判断されやすくなります。
しかし、ここで初心者が注意したいのは、PERが低い=必ずお買い得ではないことです。
業績悪化が予想され、将来の利益が減ると市場が考えているためにPERが低くなっている可能性があります。
反対に、高成長企業では、今後の利益増加への期待によってPERが高くなることがあります。
そのためPERは、
- 同業他社との比較
- その会社の過去のPERとの比較
- 今後の利益成長率
と合わせて見る必要があります。
初心者ほど「PER○倍以下なら買い」と数字を固定したくなりますが、その考え方は危険です。
PBRは1倍以下なら必ず買いなのか
PBRは株価純資産倍率で、次の式で表されます。
PBR=株価÷1株あたり純資産(BPS)
PBRが低いほど、純資産に対して株価が低いと評価できます。
かつては「PBR1倍以下=割安」と説明されることも多くありました。
ただし、PBRが低い理由が、収益力の低さや将来性への懸念にあることもあります。
企業が保有する純資産を有効に使って利益を生み出せていなければ、単純に「資産より株価が安いから買い」とは言えません。
そこで一緒に見たいのがROEです。
ROEは資本を稼ぐ力に変えているかを見る
ROEは自己資本利益率で、一般的に次のように計算します。
ROE=当期純利益÷自己資本×100
企業が株主から預かった資本を使い、どれだけ効率よく利益を生み出したかを見る指標です。
元資料では、一般的にROE10%以上が優良企業と判断される目安の一つとして説明されています。
ただし、これも絶対的な合格ラインではありません。
自己資本が少なく、借入金を多く使った結果としてROEが高くなるケースもあります。
だからこそ、ROEだけでなく貸借対照表も同時に見る必要があります。
投資指標は1個で結論を出すものではなく、複数の角度から企業を確認するためのモノサシです。
これが初心者の株選びで最も重要な理解の一つです。
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高配当株や株主優待株は初心者向き?
配当金や株主優待は、株式投資の分かりやすい魅力です。
ただし、配当利回りや優待内容だけを理由に株を選ばないことが重要です。
配当金は企業が利益などの一部を株主へ還元するものです。
会社によって異なりますが、年1~2回の配当を実施する企業もあります。
一方で、業績や財務状況によって減配されたり、無配になったりする可能性があります。
配当利回りが高い理由を確認する
配当利回りは次の式で計算できます。
配当利回り=1株あたり年間配当金÷株価×100
元資料では3~5%以上の配当利回りを持つ銘柄も紹介されています。
実際、みんかぶが2026年8月30日18時時点で掲載していた高配当株の例では、JTが株価6,948円・配当利回り3.91%、積水ハウスが3,428円・4.22%、オンワードホールディングスが750円・4.40%とされていました。
ただし、これらは特定時点のデータで、株価と予想配当が変われば利回りも変動します。
高配当株を選ぶなら、「利回りが何%か」だけでは不十分です。
見るべきなのは、
- 配当の原資となる利益が出ているか
- 過去に配当が安定しているか
- 業績が悪化していないか
- 配当性向が極端に高くないか
- 借金を増やしながら無理に配当していないか
という点です。
株価が急落すると、計算上の配当利回りは急上昇します。
つまり、高利回りそのものが企業の不安を反映している場合もあるのです。
配当性向は高いほど良いわけではない
配当性向は、利益のうちどれだけを株主への配当に回したかを示します。
配当性向=1株あたり配当金÷1株あたり純利益×100
配当性向が高い企業は株主への還元割合が大きいと考えられます。
しかし、成長企業では利益を配当せず、新商品開発、人材採用、工場建設、M&Aなどへ再投資したほうが企業価値を高められる場合があります。
急成長中の企業では、将来の事業拡大のため配当を抑えることも珍しくありません。
したがって、配当性向が低いから投資対象として劣るとは限りません。
株主優待も「おまけ」と考える
株主優待では、自社製品、食事券、商品券、交通関連の特典など、企業によってさまざまな内容が提供されます。
実際、株主優待を目的に長期保有する投資家もいます。
みんかぶの2026年8月31日時点の掲載例では、クリエイト・レストランツ・ホールディングスの優待食事券や、カッパ・クリエイトの株主優待ポイント、コジマの株主優待券などが紹介されていました。
ただし、株主優待制度は将来変更・廃止される可能性があります。
優待価値だけを見て投資すると、優待廃止と株価下落が同時に起きた場合に判断が難しくなります。
筆者としては、初心者なら「優待がなくなっても保有を検討できる会社か」を一度考えてから買うほうが安全だと考えています。
ランキングやテーマ株から選んでも大丈夫?
銘柄ランキングやテーマ株は、候補を探すためには便利ですが、買う理由にはしないのが基本です。
2026年8月31日3時15分更新のみんかぶでは、レアアース、半導体、自動運転車、フィジカルAIなどのテーマに関連する銘柄が紹介されていました。
たとえば半導体関連ではキオクシアホールディングス、ルネサスエレクトロニクス、アドバンテスト、フィジカルAI関連では日立製作所、安川電機、富士通などが掲載されています。
同じサイトには、高配当株、成長株、割安株、優待株、新NISA向け、会員の注目銘柄など複数の切り口もあります。
このような情報は、今どんな業界や企業が注目されているのかを知るうえでは便利です。
問題は、注目されていることと、今から投資して有利であることは別だという点です。
テーマ株は、成長期待が強いほど短期間に株価が上昇することがあります。
しかし、期待が先行して株価が高くなった後に購入すると、企業業績が成長していても株価が下落する可能性があります。
みんかぶ掲載データでも、2026年8月31日時点でキオクシアホールディングスは47,900円、前日比マイナス8.76%と表示されていました。
一方、自動運転関連として掲載されたティアフォーは1,999円、プラス25.01%、ダイナミックマッププラットフォームは1,051円、プラス16.64%でした。
1日単位でも大きく値動きする銘柄があることが分かります。
こうした急騰銘柄を見ると、「今買わないと乗り遅れる」と感じるかもしれません。
しかし、それこそ初心者が注意すべき心理です。
急上昇している株ほど、すでに多くの期待が株価に反映されている可能性があります。
ランキングは入口、決算は確認、最終判断は自分で行う。
この線引きをしておくことが重要です。
投資初心者は最初の1銘柄をどう絞る?
ここまでの情報をすべて一度に分析しようとすると、初心者は再び迷ってしまいます。
そこで筆者は、最初の1銘柄を選ぶときには「6段階」に分ける方法が分かりやすいと考えています。
1. 知っている会社を3~5社挙げる
最初から数千社を比較しないことです。
普段使っている商品やサービスなどから3~5社程度を候補にします。
2. 何で稼いでいる会社か確認する
企業名を知っていても、収益源を理解しているとは限りません。
「主力商品は何か」「どの事業から利益が出ているか」「国内と海外のどちらが重要か」といった基本を確認します。
説明できない会社は、この時点で候補から外して構いません。
3. 売上高と営業利益の推移を見る
直近1年だけでなく、数年間の推移を見るのがポイントです。
売上高と営業利益が継続的に成長しているのか、一時的なブームなのかを確認します。
4. 財務状態を見る
貸借対照表から、自己資本、現預金、借入金などを確認します。
業種による違いはありますが、利益が出ているのに借入金が急増していないかなど、不自然な変化がないかを見るだけでも意味があります。
5. PER・PBR・ROEを同業他社と比較する
「PER15倍だから安い」と単独で判断するのではなく、同じ業界の企業と比較します。
成長率や収益構造が違えば、妥当なPERも変わります。
過去の自社水準と比較する方法も有効です。
6. 買う理由と売る条件を書く
買う前に、簡単でよいので理由を言葉にします。
たとえば、
「主力サービスの利用者が増えており、売上高と営業利益も数年間伸びている。財務に大きな問題がなく、同業他社と比較したPERも極端に高くないため長期保有を検討する」
という程度で構いません。
同時に、
「営業利益が2期連続で大幅に悪化したら見直す」
などの確認条件を決めます。
この作業を行うと、株価が短期的に下がっただけで慌てて売ることや、逆に投資理由が崩れているのに持ち続けることを減らせます。
筆者が特に重要だと考えるのは、この「買う前に理由を書く」という工程です。
初心者の失敗は、指標の知識が1個足りないことより、購入時の仮説が存在しないことから起きやすいからです。
投資額はいくらから始めればいい?
日本株は通常100株を1単元として取引する銘柄が多いため、100株購入なら基本的に「株価×100株」の資金が必要です。
たとえば株価1,000円なら約10万円、3,000円なら約30万円が必要になります。
みんかぶの初心者向けQ&Aでは、10万円程度を準備すると選択肢を広げやすいという考え方が紹介されています。
ただし、現在は証券会社によって1株単位で購入できる単元未満株サービスもあります。
数百円から数千円程度で購入できるケースもあるため、「まとまったお金がないと株式投資はできない」と考える必要はありません。
ただし、少額投資には注意点もあります。
100株以上などの条件が設定されている株主優待は、1株だけでは対象にならないことがあります。
また、少額だから安全というわけではありません。
同じ銘柄に資産の大半を集中させれば、金額の大小に関係なく集中投資です。
株式投資そのものには元本保証がなく、企業業績の悪化、市場環境、金利、為替、災害、政策など多くの要因で株価は変動します。
初心者ほど、「いくら儲けられるか」より「いくらなら下落しても生活に影響しないか」から投資額を決めるべきです。
さらに、個別株を自分で分析し続けることに負担を感じるなら、投資信託という選択肢もあります。
投資信託は複数の資産・銘柄へ分散しやすく、少額から積立できる商品もあります。
個別株より必ず安全という意味ではありませんが、「特定企業1社へ集中するリスクを避けたい」「銘柄分析に多くの時間をかけられない」という初心者には比較検討する価値があります。
投資初心者が株選びで避けたい5つの失敗
最初の銘柄選びでは、正しい知識を増やすことと同時に、やらないことを決めるのが重要です。
1. 株価が安いだけで買う
株価100円の株が、株価5,000円の株より割安とは限りません。
株価そのものだけでは企業価値を比較できないからです。
PERやPBR、時価総額、利益、財務などを合わせて確認する必要があります。
2. PERやPBRだけで買う
PERやPBRが低い会社には、低く評価されている理由が存在する場合があります。
業績悪化、成長性の低下、構造的な市場縮小などです。
「割安に見える」と「将来値上がりする」は同じではありません。
3. 高配当利回りだけで買う
配当利回りが高くても、減配されれば前提は崩れます。
また、業績悪化によって株価が下落した結果、見かけ上の利回りが上がっている場合もあります。
4. 人気ランキングの上位だから買う
多くの人が見ている株は、必ずしも将来のリターンが高い株ではありません。
ランキングは「いま注目されている」という情報であって、「今が最適な買い場」という意味ではありません。
5. 何をしている会社か分からないまま買う
最も避けたいのがこれです。
企業がどうやって利益を生み出しているのか説明できなければ、決算発表が良かったのか悪かったのかも判断できません。
株価が20%下落したときに、割安になったのか、企業価値そのものが悪化したのかも区別できなくなります。
理解できない会社を無理に買わない。
これは派手さはありませんが、初心者にとって非常に再現性の高いルールです。
【考察】初心者の株選びは「当てる作業」ではなく「外す作業」
ここからは筆者の考えです。
投資初心者が株を選ぶとき、多くの人は「これから上がる株をどう見つければいいのか」と考えます。
しかし、最初から未来の株価を正確に予測することはできません。
だから初心者の段階では、上がる株を当てることより、買う根拠の弱い株を候補から外すことのほうが重要だと考えています。
たとえば、
- 何をしている企業か分からない
- 業績が長期間悪化している
- キャッシュフローに違和感がある
- なぜ割安なのか説明できない
- 配当だけが魅力
- SNSで話題だから気になる
- 急騰を見て焦っている
こうした状態なら、一度見送ることができます。
株式市場では、「買わない」という選択にも価値があります。
投資機会は1回しか来ないわけではありません。
分からない状態で急いで買う必要はないのです。
もう一つ重要なのは、企業分析と株価分析を分けることです。
良い企業だから良い投資になるとは限りません。
多くの投資家がすでにその企業を高く評価し、将来の成長まで株価へ織り込んでいれば、素晴らしい業績を発表しても株価が下がることがあります。
反対に、現在の業績が悪くても、改善期待から株価が上昇するケースがあります。
つまり、
「良い会社か」
と、
「今の価格で買う価値があるか」
は別の問いです。
初心者がこの違いを理解すると、銘柄選びはかなり整理されます。
筆者としては、最初の1銘柄で大きな利益を狙う必要はないと考えています。
むしろ最初の投資は、
「企業の決算を見る」
「自分で買う理由を考える」
「株価変動を経験する」
「決算後に自分の仮説を検証する」
という学習機会として捉えるほうが、その後の投資に活きます。
100点の銘柄を探して何カ月も動けなくなるより、生活に影響しない金額で、十分に調べた企業への投資を経験する。
そして自分の判断がどこまで合っていたのかを振り返る。
この積み重ねによって、自分なりの株の選び方が形成されていきます。
投資の世界では、誰かの「おすすめ銘柄」を知ることより、おすすめと言われた銘柄を自分で検証できる力を持つことのほうが長期的な価値は大きいと私は考えています。
まとめ|投資初心者の株の選び方は順番が重要
投資初心者が最初の株を選ぶときは、いきなりPERや株価ランキングから入る必要はありません。
まずは自分が理解しやすい身近な企業を候補にし、事業内容→業績→財務→株価水準→配当や優待という順番で確認すると整理しやすくなります。
売上高や営業利益は企業の収益力、貸借対照表は財務の健全性、PERやPBRは株価水準、ROEは資本効率を見るための材料です。
どの指標も便利ですが、1つだけで投資判断を決められる万能な数字ではありません。
高配当株、株主優待株、成長株、テーマ株のランキングも、候補探しには利用できます。
ただし「人気だから」「利回りが高いから」という理由だけではなく、最終的には企業の中身を確認してください。
最初の銘柄選びで大切なのは、未来を完璧に予想することではありません。
自分が理解できない投資を避け、なぜ買うのかを説明できる銘柄だけに絞ること。
遠回りを減らすなら、まずこの基準から始めるのが現実的です。
よくある質問
投資初心者はどんな株から選べばいいですか?
普段利用している商品やサービスなど、事業内容を理解しやすい企業から候補を探す方法があります。
ただし、身近だからという理由だけで買わず、売上高・営業利益・財務状態・PERやPBRなども確認しましょう。
PERが低い株なら買っても大丈夫ですか?
PERが低いだけでは判断できません。
業績悪化や将来性への懸念から低く評価されている場合もあるため、同業他社や過去の水準、利益成長と合わせて確認する必要があります。
配当利回りが高い株は初心者向きですか?
配当を目的に投資する選択肢はありますが、高配当だから初心者向きとは限りません。
業績、配当性向、財務状態、過去の配当推移などを確認し、減配や株価下落のリスクも考えたうえで判断することが重要です。
投資で大切なのは、すぐに増やすことではありません。
自分の資金、許容できるリスク、将来の目標に合わせて、無理のない形で学び始めることです。FXを含む投資や副業の選択肢を整理したい方は、ゼロアカのLINEから確認してください。



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